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ルーレット「00」

第5章 すれ違い

「後から出たのリッちゃんだし。」


「じゃ…リッちゃんか。逆上せたのかな?!」


トボけた父さんを、引っ張る様に連れて行く母さんに笑っちゃうけど、俺たちの事を心配している。


けど、見事な拒否っぷりに、なす術なく…
折角の2人きりの夜も、何もなく過ごす事になるよ?


コント様な両親を玄関先まで見送って、リビングでぼーっとしている。


俺の片思いは、今や家族の公認になっている。
それは、俺がリッちゃんを、無理やり襲わない事が明らかになったからだけど。

それでも…

あんな拒絶をされると無理やりでも奪って、2度とあんな事を言わせなくさせてやりたくなる。

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