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ルーレット「00」

第5章 すれ違い

本当は1人部屋が怖くて俺の部屋に居るくせして!!
1人で人の帰りも待てないくせに!!


この家で、1人で寝られるの?!



「帰らないから。」


「…うん。」


俺はイラっとしてドアを閉めた。
勢いで外に出たけど、1人にするのはやっぱり気になる。

子供じゃないんだけど、小さい頃のトラウマは今だってあるだろうし、すぐ不安そうにするくせして。


喧嘩して飛び出した…みたいな罪悪感と葛藤するが、何かあれば携帯鳴らすだろう。


そうして、俺は家を後にした。

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