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君と×××。

第1章 x兄と私x



自分の部屋から着替えを持ってくると
洗面所で服を脱ぎ、全裸になった。

すりガラスを開けて中に入ると
ひんやりとした冷たさが肌を通して
直に伝わってきた。

「もうすぐ夏なのに…寒……」

現在時期は春、というか梅雨。

6月下旬だった。

―――きゅっきゅっ
と最初は冷たい水が出てくるシャワーの
水量調節のところを捻る。

だんだん温かくなって来たのか
湯気がたち始めた。

「ふぅ……」

そのお湯を肩にかけて、下に流す。

そのまま頭にかけて髪をぬらす。

シャンプー、リンスが終わると
各ある体洗うタオルの中から
自分専用のを1つ取り出し
ボディーソープをつけて泡立てる。

そのまま肌へ投下させ、洗っていく。

小さな体躯ではあるのだが
それを全身自分で洗うのは
皆と同じ動力を使うことになる。

爪先から首の付け根までしっかり洗い
シャワーで洗い流す。

洗面所に戻り体の隅々まで拭いて
服、制服を着る。

今の一連の動作で毎回30分ほどかかる。

時刻は7時、学校に行くのは8時。

そろそろ兄を起こさないといけない
時間だった。

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