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* ちゅーすのReal Time *

第3章  ◎ 過去




その日から私の記憶が

震災の日から倒れた日までの

ざっと1年分無くなった。


学校も家も転校先の友達も

先生も勉強も何もかも忘れ

中2の思い出も私の中にわ

残ってない。


自分を恨んだ。

なんで、こんな病気になったんだ。

私なんて生きてる意味あるの?

何もかも忘れて地震来るたび

放心状態になる私って。

生きてても意味なくない?


何を聞かれてもわからない。

人と会ってもわからない。

全部わからない。


もう、いない方がいいんだ。

そう考えてしまった。

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