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叫べ

第3章 話





「…その花、なんていうか知ってる?」




突然、背後で声がした。




僕は驚いて振り返る。




先に行ってしまったはずの彼女が、いつの間にかそこにいた。




しかも微笑んでいる。




「…わからない」




僕は彼女を見ながら答えた。




彼女は、




「桔梗っていうんだよ」




そう言って、僕に微笑んだ。








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