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叫べ

第4章 喜



「…ねぇ、辺り一面に咲く場所なら、山の中にあるんじゃない?」




僕がそう言うと、




「そうだね…じゃあここから入ってみよう」




彼女は頷き、山の中に足を踏み入れた。




「あ、待って。迷わないように、印をつけていこう」




僕はリュックからナイフを取り出し、木に×印をつけた。
そして入口付近の木の枝に、ハンカチを巻きつけて縛る。




彼女は何も言わず、僕の行動を見ていた。




「よし、行こう」




僕たちは山の中に入っていった。






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