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叫べ

第4章 喜





山の中は少しヒンヤリしていた。




僕は隣を歩く彼女を見た。




きっと肌寒いに違いない。




僕は着ようと思っていた長袖のシャツを、リュックから取り出した。




「これ、着なよ」




「…いいの?」




僕は頷くと、彼女は嬉しそうにシャツを羽織った。




「…さっきの傘といい、優しいんだね」




「…え?あ、いや…」




僕は照れながら頭をかいた。





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