テキストサイズ

別れ2

第1章 琶榎梛の新しい出会い

女子の自己紹介が終わって次は男子の自己紹介だ。


あたしのことを見ていた男の番がきた。

「桐谷奈津稀です。特技はサッカーです。好きな子のタイプは…秘密です♪よろしく!」


奈津稀くんか…

奈津稀くんはかっこかわいい子だ。

男子の自己紹介も終わった。


次は食事をしながらおしゃべりタイムだ。

ガヤガヤ


あたしは何も喋らない。


「あははっ!」


なーちゃんはとても盛り上がっている。

きっとなーちゃんの狙いはハルくんという明るい子だ。



奈津稀くんも少し話している。


話してないのは…あたしだけだ。


「はぁ…なーちゃん、あたしちょっとトイレ行ってくる。…なーちゃん?」

なーちゃんは話しに夢中になっていてあたしに気づいてないようだ。

あたしがなーちゃんに何かを言おうとしているのが分かったのだろう。

「なーちゃん!!」


奈津稀くんがなーちゃんを呼んでくれた。

「へ?あぁわかちゃん!ごめん、どした!?」

「ちょっとトイレ行ってくるわね」

「分かったー!行っトイレー(笑)」

相変わらず盛り上がってんな。



あたしはトイレに行きため息をついた。

「はぁ…」


もう帰ろうかしら。
あの場にいるだけで疲れるわ。

あたしはトイレを出た。

そこには奈津稀くんがいた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ