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Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~

第9章 ♦RoundⅧ(溺れる身体、心~罠~)♦

 やがて、実の先端からはジュクジュクと先走りの液が滲み始めた。どこか苦くて酸味のある味は美味しいものではないけれど、好きな男の身体の一部だと思えば、何ということはない。
 更に実を口に含んで強く吸い上げ続けている中に、直輝の息が荒くなり、有喜菜の口の中で熱いものが弾けた。精液独特の味が口中にひろがる。以前、結婚していた夫に求められフェラチオしたときは、この生臭い味が嫌で堪らず口の中で出されて、嘔吐したことも一度や二度ではなかった。
 だが、好きな男には自分からやってあげたいと思うし、口の中で出されても少しも嫌だと思わない。
 今、有喜菜は初めての体験に、自らも興奮していた。
 やがて、男がビュクビュクとすべての液を出し切った後、有喜菜はそれをすべて飲み下した。

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