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Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~

第10章 ♦ Round 予知夢~黒い霧~♦ 

 澄んだ冬の陽射しが眼にも鮮やかな黄色の花を優しく包み込んでいる。外は身を切るような寒さにも拘わらず、その花の周囲は温かさと希望に溢れているようでもあった。
 紗英子には、その先に自分と我が子の未来が続いているように思え、思わず微笑していた。

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