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楽しいプール

第30章 笑おう



触れただけのキス…

だけどすごく
愛があった。


私は泣きながら
何か話さなきゃと必死に
考える。

けどなにも出てこない。

泣いてるだけじゃ



変わらないよ…




そのとき先生に
抱き締められたら。

強く強く私の全てを。


『美緒…?笑おう。笑って。笑顔でずっといて…』


先生は抱き締めていた
腕を少しゆるめ
私を見る。

『…笑うんだよ』

先生は優しく
微笑んだ。


私は


「はい」


と返事をし
先生に笑顔を向けた。


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