楽しいプール
第36章 朝
『美緒ねえからしてくれないなら俺からする』
そう言い私に覆い被さってきたのは兄の雅人だった。
私は目をキュッと
瞑った。
唇と唇が
ゆっくり重なる。
「んっ…ハァン」
そして直ぐに雅人の
舌は私の口の中に
入ってきた。
クチュクチュと音を立て
角度を何回も何回も
変え私の舌を食べるかのようにキスをしてきた。
『そろそろ交代して』
と私の唇に重なっていた唇が離れまた柔らかい唇が触れた。
私は薄目を開き
相手の顔を覗いた。
「……まさきぃ…」
双子の兄と交代し
弟の雅貴が今度は
私に覆い被さっていた。