楽しいプール
第46章 訪問
私は階段を駆け下り
勢いのまま玄関にいる
先生に抱き付いた。
『み、美緒ッ…?』
「先生が…好き、だよ。大好き…だよ」
声を詰まらせながらも
今の自分の気持ちを
素直に言う。
『うん。ありがとう。俺も美緒のこと大好きだから安心してね?…ちょっと外でよっか』
先生は私の頭を撫で
外に連れ出した。
『それで、なんで泣いてるの?』
先生のハンカチで
涙を拭ってくれた。
「………」
『美緒、門限は何時?』
「…11時…まで」
『じゃーそれまで俺に付き合ってくれる?』
私はコクッと頷いた。
『よしじゃー行こ!』
先生は私の手を握り
歩き出した。