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今の私に至るまで…

第1章 初めは小さな嘘

泣きじゃくるうちに
呆れるおとん。

『ごめんなさい』
この言葉何回言うた?
うちが涙で
ぼやける視界の中で
見たおとんの顔は
今まで見たことも
無いくらい
悲しい顔してたな。
うん。

後で
叔母に聞いた話で
おとんは
『俺の育て方が
間違ってたん
やろか』って
言うたみたい。

悪いのはうちやのに
罪悪感に
包み込まれた。

叔母からもう一つ
教えて貰った事。

『信頼を無くすのはめっちゃ簡単やねん。
でもな?
信頼を取り戻すのは
本間に大変なんよ?』

ありがとう。
叔母ちゃん。
その言葉で
うちは二度と
同じ事はせんと、
誓う事が出来た。

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