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今の私に至るまで…

第1章 初めは小さな嘘


男はハァハァ言いながら
胸や腰を撫で回す
様に触ってくる。

『や…めて…』
絞り出した声も
男には届かない。

周りの人も
助けてくれない。

…なんでー。




それからと言うもの男は、
三回に渡って
痴漢曰わく
わいせつ行為を
してきた。

通学路を変えても
時間帯を変えても
男はうちが通る道や
時間に居る。

怖い…
恐怖に包まれて
うちはへ向かう。








に
行きたく無い。が、口癖になり、
怪しんだ
叔母ちゃんが
何か合ったんか?と
聞いてきた時に
今まで溜めてた物が
外に出た。

うち痴漢に
おうてんねん…。

血相を変えた
叔母ちゃんに
後から
帰って来たおとん。








『何でもっと早く
言わんのやー!』

固まるうちに
叫ぶおとんと
叔母ちゃん。

『心配
してくれてんの…?』
二人揃って
『『当たり前やろ!
大事な娘
(姪っ子)を
傷つけられて
心配せん親がどこに
居るんや!』』











ありがとう…っ。









ごめんなっ…。
『もうええから。
明日から私が
一緒に行ったる』
叔母ちゃん…

『そうしい。
又会うたら
困るけんな』

おとん…

『あんた何でもっと
早く言わんねや』

おかん…

『姉ちゃん
大丈夫か?』

皆…










『っ…本間ごめんっ。ありがとうっ』

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