うさぎとなみだ。
第1章 理屈と本能?
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――――――小学校6年の冬――――――
「ずっと……お前のことが好きだった!」
学校で凄く仲の良かった男子に
告白された。
「……何の罰ゲーム?」
私は頭が混乱してて
こんな事しか返せなかった。
「ばっ罰ゲームなんかじゃねぇよ!
俺は本当にお前が……」
「そんな訳ないじゃん!!」
私は被せるように叫んだ。
顔を真っ赤んしながら。
真っ白な雪の所為で余計に映えた。
鮮やかに、真紅というほどに。
私は少々赤面症でもあった為
すぐに赤くなる癖がある。
でもそんなのは関係なく
真っ赤になる原因はあった。
私も好き。
なら何故断るのか
それは一昨日のことだった