うさぎとなみだ。
第1章 理屈と本能?
一昨日の掃除中のこと。
私がごみ捨てに行って帰ってきたとき
教室で男女計5人が
掃除をサボって駄弁っていたのを
私は盗み聞いた。
「__ってさあ愛深と仲いいよねー」
「あいつ、絶対お前のこと好きだぜ」
「あー、それはわかる!!」
「ね!__と居る時が一番生き生きしてる」
「お前はどうなんだよ、__?」
『お、俺は……っ』
「おわっ赤くなりやがったこいつ!」
「くっそ!菊稚 可愛かったのにー」
「ってかもうデキてんじゃね!?」
「あぁ!そう言うことか!!」
「なら仕方ないk……」
『な訳ねえだろ!!
俺は菊稚なんか何とも思ってねぇし!
んなくだらないこと言ってんじゃねぇよ!!』
――――――ゴト……ッ
皆が押し黙るのと同時に
私の手から自然とごみ箱が落ちた。