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理想の男の子

第2章 愛情の裏返し

廊下を歩いていると

後ろから肩を叩かれた

「はい?」

誰だろ?

「いちご、おっはー!」

秋(アキ)が笑顔で手を振った

この子は友達の柴多・秋(シバタ・アキ)

中学に入ってから知り合った

なんか気の会う友達…いわゆる親友

まいじゃなくていちごって

呼ばれてるのは

そっちの方が秋が好みらしい。

「あ、おはよう」

そう笑顔で答えた

すると秋はニヤニヤしだした

「今日いちごスカート短いね~」

なんかあったの?と言われ

朝急いでいたことを話すと

「なんだ、まさきくんのためかと
   思ったのに!つまんないっ」

とブーブー言ってくる

「別にまさきの為なんかじゃっ//」

何となく恥ずかしくなった

秋、すぐこういうこと言うなぁ

クラスに一人は居そうな性格の秋

なんか笑えてくる

「そういえばさー、男子いちごのこと
   めっちゃ見てるよね」

「そうかなー 普通じゃない?」

「いちごは可愛いからそんな贅沢な
  こと言えるんだよ!」

私…可愛くないし…

「それに加えてスタイルも良いとか
   泣けてくるわー」

「え?なに言ってんの?」

ハテナだらけの私に秋は

「鈍感ツンデレめ!呪ってやるぅ」

と私のほっぺを摘まんで引っ張る

「なにすんの///!」

ちょっと恥ずかしくてそう言った

変顔とか笑われるに決まってる…

「あ、そろそろ行くわ。じゃあね」

からかうわりには真面目な秋

もう、なんなのぉ・・!

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