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気になるアイツ

第5章 取引

お前の秘密を知っている。
バラされたくなかったら、夜俺の部屋に来い。

陳腐な脅し文句。

我ながら笑いたくなる。

そんなメールに反応して、梨江子はやってきたのだ。

「どこから聞きたい?」

「バカにしてんの?」

「いや?ただ、リコちゃん?はどこまでわかってるのかなー?と思ってさ」

「…その呼び名を、知って?」

「お友達が呼んでるでしょ?」

リコという呼び名を出しただけで、顔色が変わった。

俺としては他でもそう呼ばれてるかもしれないという思いがなくもなかったけど、これで十分だ。

リコという名前を使っていたのはギャルメイクの時だけのようだし、それを知られているとわかった梨江子の動揺っぷりもわかった。

後は…

「俺にもヤらせろよ」

口止め料はもらわないとね

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