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気になるアイツ

第9章 会いたい

昨日の晩、送ったメール。

待ち合わせ場所と時間だけを書いて送った、リコ宛のメール。

梨江子は来た、リコとして。

メイクした梨江子は家や学校で見るのとはやっぱり別人だった。

「満足…」

「じゃあ、もういいでしょ?帰ろ?熱上がってる」

すっと触れられた額にひんやりとしたリコの手は気持ち良かった。

俺はその手を掴んで引き寄せた。

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