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恋ばか

第10章 ~婚約者~

「その日からしょっちゅうお前は家に遊びに来るようになった。
目的は父さんに会う事…

お前は父さんに振り向いてもらおうと必死だったよな? でも、父さんは母さんが死んでからも母さん一筋だったから、気にも止めてくれなくて…

そんな父さんの態度にとうとうお前はキレた…」

あの時の光景を思い出すだけで背筋が凍る。

「お前はあの日…父さんを脅して…自分を愛人にするように要求した。
それで…ベッドに父さんを押し倒してるところを俺と執事に見つかって…」

包丁を持った綾音に押し倒されてる父さん…
それを見つけた俺はパニックになって思わず叫んでしまって…

俺の叫び声を聞いて、家中の使用人が集まってきた。 もちろん春架も…

それで大問題なった。

その日からの日々はまるで地獄のようだった。

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