テキストサイズ

恋ばか

第10章 ~婚約者~

「大丈夫。 亮はそのまま座ってて。」

亮は不思議そうな顔をしながらも、黙って俺の言う事を聞いてくれた。


廊下から聞こえる足音がだんだん近づいて来る。


足音が扉の前で止まった瞬間、俺と春架は扉の方向を向いて立ったまま、黙って頭を下げた。

亮が驚きに目を見張るも、俺に声を掛ける間もなく扉がゆっくりと開いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ