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恋ばか

第12章 ~崩壊~

今はもう平気で外を歩けるようになった。
これも、亮や境がそばに居てくれるおかげである。

さて…

随分と長くなってしまったが、今現在、俺が立たされている状況をお伝えしよう。

今、俺が立たされている状況はというと…

「桜木さん!! そこ、違います!!」

「す、すみませんっ!!」

執事になる為の特訓中である。

こんな事になったのは、皆さんご存知の通り…

『こいつ。 新しい世話係。』

なんて、亮が言ったからである。

(くそぉ~…亮のバカ!!)

心の中で悪態をつきながらも、作業を黙々とこなす。

「…まあ、いいでしょう…では、少し休憩しましょうか?」

「…はい…」

もう、返事をするのもやっとなくらいヘトヘトで…

俺は椅子に倒れ込んだ。

(ダメだ…本気で死ぬ…)

完全に脱力していると、疲れの元凶である、スパルタ教育をしている人物がお茶を差し出してきた。

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