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恋ばか

第13章 ~衝撃~

~境SIDE~
ゴールデンウイークも残り2日。
留架が1日早く帰ってくるという連絡を受け、俺は臣と一緒に小原邸に向かっていた。

なんだろう…妙な胸騒ぎがする…

「境、着いたよ。」

「あ…うん。」

車から降り、小原邸の中に入る。
使用人に亮の部屋へ案内されている途中、執事服を着た留架とすれ違った。
下を向いていて表情が見えないが、なんだか元気がないようだ。

「留架…?」

声を掛けるが足早に横をすり抜けて行ってしまった。
不思議に思うが、とりあえず亮の部屋に向かう。

(あれ? そういえば…)

亮の部屋まであと少しという所である疑問が浮かぶ。

普段とは、案内してくれる使用人が違うからだ。

(いつも留架なのに…)

使用人に留架の事を聞いてみる。

「あの…留架はどうしたんですか?」

「桜木様ですか?」

使用人は少し考えたあと、質問に答えた。

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