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恋ばか

第13章 ~衝撃~

「さぁ…どうしたのでしょう? 私は三神様に、代わりに行け。としか言われてないので…」

そんな会話をしているうちに亮の部屋に着いた。

使用人に軽くお礼を言って部屋の中に入った。

「え…?」

先ほど曖昧な感じに終わった疑問が一瞬にして解かれる。

部屋には、悲しそうな顔をした三神と、上半身裸の亮…春架がベッドに二人並んで座っていた。
よく見ると、春架は亮の手を握っている。

臣を振り返ると、俺と同様、驚いて言葉が出ないようだ。

三神はこちらに気づくと小さく一礼をして、こちらに近づいてきた。

「三神…これって…」

やっとの思いで口を開くと、俺の言葉を聞いて三神は首を横に振った。

その仕草ですべてを理解する。

手を繋いでいる亮と春架…三神の悲しそうな顔…留架の様子…

三神は顔を歪ませると、静かに部屋を出て行った。

「「……………」」

しばらく沈黙が続く。

「亮…」

声を掛けると、無表情の亮と目が合う。

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