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恋ばか

第17章 ~新しい恋人~

~亮SIDE~
留架のお見舞いに行ってから2週間…

あれからずっと、留架の事を考えてしまっている。
春架がいるのに…留架が気になって仕方がない。

そんな自分が嫌になってくる。

あの日…留架が自分を忘れたと聞いて、本当にショックだった。
俺の事を思い出そうとして苦しんでる留架を見て、みんなの目があるにも関わらず、思わず手を伸ばして留架に触れてしまった。

久しぶりに触れた留架の髪は柔らかくて、少しクセがあって…

ずっと触れていたい。

そう思わずにはいられなかった。
帰るとき、留架にかけられた言葉に一瞬、留架は俺を忘れてないんじゃないかと思った。

俺が最後に…事故に遭う前の留架に最後に言われた言葉…

あれとほとんど同じ事を、留架は病院で俺に言った。

自分よりも他人を気遣う優しい留架…
何も変わっていない。
俺を忘れたこと以外は…

この1ヶ月間、留架を忘れようと…春架を好きになるように努力した。
しかし、そんな努力はするだけ無駄で、留架を忘れようとすればするほど、留架の事が頭から離れない。

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