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恋ばか

第19章 ~愛しい人~

(なんで…小原さんが夢に? 昨日助けられたからか?)

机に突っ伏したまま考え込む。
あれからシャワーを軽く浴びて学校に登校した。

(昨日の今日だから夢に出てきた…とか?)

「…………」

(違うな…昨日の今日だからじゃない。 なんかもっと別の理由が…)

一人でぐるぐる考えていると、頭を教科書か何かで叩かれた。

「ぃっ…」

驚いて顔を上げるとそこにいたのは…

「なにすんだよ境…」

一番の親友だった。

「寝てるやつがいたら、起こしたくなるだろ。」

「…なんないよ。」

呆れ半分で言うと、境は軽く笑い辺りをキョロキョロ見回した。

「あれ…空は?」

「ああ…今日は休み。 お父さんの会社の付き合いだって。」

いつもなら空がいないのは嫌だけど…

今日はいない方が都合がいい。

「ねぇ、境…相談があるんだけど…」

「ん? なに?」

その時、小原さんが春架と一緒に教室に入ってきた。

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