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恋ばか

第19章 ~愛しい人~

「留架…好きだよ…」

「んっ…お…れっ…」

返事を返そうとしたとき、脳裏に浮かんだのは春架の笑顔と空の言葉。

『兄ちゃんっ!!』

『この書類警察に持って行ってほしくなかったら…いうこと聞きなよ。』

「ぁっ…」

だめだ…こんなことしたら…

「っ…や…だ、だめっ!!」

気づけば、亮を突き飛ばしていた。

「留、留架…?」

「…っ…だめだよ…」

こんなこと…空にバレたら…

「俺は空と結婚するのに…こんなの…バレたら…」

「構わない。」

俺の言葉に、亮ははっきりとそう断言した。

「空から留架を盗ってやるよ。」

「亮…」

嬉しい…


素直にそう思った。

でも…

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