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恋ばか

第20章 ~決断~

「留架、大丈夫!?」

「うん。 ごめんね、心配かけて…」

昼休みが終わる前に教室に戻るはずだったのに、結局、戻ったのは6時間目が終わってからになってしまった。

「…留架…なんかあった?」

「え?」

驚いて境を見ると、境は心配そうにこちらを見ていた。

「べ、別になにもないよ?」

「…そう? なんかあったら言えよ?」

「ありがとう。」とお礼を言うと、境は優しく微笑んだ。

「次って、カズの授業だったよね?」

「うん。 はぁ…最後が臣か…」

境がそう言ってため息をつくと、同時にチャイムが鳴る。

「じゃ、また帰り。」

「うん。」

席に着くと、タイミングよくカズが入ってきた。

「…?」

と、思ったら、真っ直ぐ俺の方に歩いてきて、白い封筒を手渡してきた。

「…なにこれ?」

「さあ?」

カズは不思議そうに首を傾げると、教壇に立った。

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