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恋ばか

第20章 ~決断~

「アメリカに…」

留学…?

「そうすれば小泉空に恐怖を感じることもないし、小原亮と春架を見てつらい思いをしなくてすむ。」

確かに、そうだけど…

「いい人生経験にもなるだろう。」

将来のためにもなる…か。

「………わかりました。 行きます。」

「お前なら、そう言うと思ったよ。」

そう言って、お祖父様はA4サイズの茶色い封筒を取り出した。

「ここに、留学先についての資料や書類が入っている。 読んでおけ。」

封筒を受け取り、鞄にしまうと立ち上がる。

「…では、今日はこれで。」

お祖父様に一礼して、部屋を後にした。

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