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恋ばか

第21章 ~告白~

あれから、文化祭の準備やらなんやらで忙しく動き回っていたせいで、あっという間に夏休み2日前になってしまった。

「もうすぐ夏休みだね。」

「だな。」

とうとう明日出発か…

「今年はどこ行く?」

「うーん…」

ごめん、境…今年は一緒にどこにも行けないや…

「涼しいところがいいよな。」

「…そうだね。」

…勝手に一人で決めて行くけど…

「テストも終わったし、あとは終業式だな。」

「校長の話って、やたらと長いよね…」

お前はずっと、大切な幼なじみで、大事な親友だから…

「しかも、体育館暑いしさ~…」

「あの人ごみがね…」

境はなにやらぶつぶつ文句を言いながら、ゆっくりと立ち上がった。

「じゃ、そろそろ行くか。」

「おう。」

境の手を借りて立ち上がると、二人で教室に向かう。

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