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恋ばか

第21章 ~告白~

教室の扉を開ければ、中にはカズと春架と亮がいた。

「お待たせ。 じゃあ、留架んち行こうか?」

「「うん。」」

俺が留学を決めたあの日から、空は俺に近づかなくなった。

みんなにはまだ、婚約を解消したことを言っていない。

今日…家に帰ってから、みんなに話すつもりだ。

「臣さ、宿題多すぎだろ?」

「そうか? 少ないと思うけど?」

「まじ…?」

「悪魔だな。」と境に耳打ちされ、笑いながら「うん。」と頷く。

こんな話ができるのも、今日が最後…

「境兄ちゃん、ひどいね。」

「確かに、それは心外だな。」

カズの言葉に、境は肩をビクつかせると、俺と場所を入れ替わった。

「なんだよ、境?」

「いや、殺気を感じた。」

もちろん、それが冗談ではないことを知っていた俺は、そのままにしておくことにした。

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