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恋ばか

第24章 ~新しい生活~

「ぇ…」

思わぬ提案に、固まる。

「失恋した者同士さ…」

それって、つまり…

「身体で…ですか…?」

「…あぁ。」

身体だけの関係か…

「…………」

それもいいかもしれない。

「だめか?」

それで、亮さんのことを忘れられたら…

「…いいですよ。」

少しはマシな生活になるかな?

「本当にいいのか?」

聞き返してきた空さんの声は、驚きに満ちていた。

「…はい。 俺も、あの人のことを、できるだけ早く忘れたいんです。」

ゆっくりと顔を上げた空さんに、自らキスをする。

「…もっと真面目なのかと思ってた。」

「いやですか?」

俺の言葉に、空さんは小さく笑った。

「いいや、別に。」

空さんは体を起こすと、微笑んだまま、口を開いた。

「それじゃ、最初にこれだけは決めておこうぜ。」

「…?」

不思議に思い、体を起こす。

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