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恋ばか

第26章 番外編~Merry Christmas~

「…亮の…バカっ!!」

「留架!!」

俺は感情が爆発して、部屋を飛び出した。

(誰のためにこんな格好したと思ってんだよ!!)

「うわっ!?」

無我夢中で走っていると、廊下を歩いていた人にぶつかってしまった。

「ぁ、ごめんなさい!!」

「いえ、大丈夫ですか?」

声に聞き覚えがあり、顔を上げると見慣れた顔が。

「三神…」

「留架様、すみません。 大丈夫ですか?」

その顔を見た瞬間、安心したような、なんだかよくわからない感情が溢れてきた。

「ぅ…三神っ…」

「留架様!?」

突然泣き出した俺を見て、三神は驚いて声を上げた。

「どうしたんですか?」

「亮がっ…ぅ、亮が…」

子供のように泣きじゃくる俺を、三神は優しくなだめてくれた。

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