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恋ばか

第29章 ~好きになっちゃいけない人~

「んあ…はっ…」

「…っ…」

首に腕を回せば、自然と唇が重なる。

「ふっ…う…ッ…」

唇を離せば、銀の糸が引いた。

「空さっ…もう…ッ…」

「あぁ…ッ…俺もっ…」

限界を訴えれば、空さんの動きが速くなる。

「あっ…ぁぁあ!!」

「っ…」

俺が達するのと同時に空さんのモノが抜かれ、腹部に熱いものがかかった。

「はぁ…はぁっ…」

「大丈夫か?」

息を荒げていると、空さんが心配そうに声をかけてきた。

「…大丈夫です。」

「そうか? 無理させすぎたな、悪い。」

申し訳なさそうに謝る空さんを見て、少し微笑む。

「本当に大丈夫ですよ。 それに、俺もしたかったんです。」

そう言えば、優しい笑顔が返ってきた。

「…そうか。」

その笑みに、俺も笑顔を返した。


空さんとこんな関係になってから一年━ー…いまだに、身体だけの関係を続けている。

「…じゃあ、また。」

「もう帰るのか?」

シャワーを浴びて服を着ながらそう告げれば、空さんはベッドから体を起こした。

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