
恋ばか
第29章 ~好きになっちゃいけない人~
「…ぇ…ちょっ、空さ…っ!?」
「ん?」
驚いて顔を上げると、空さんは俺のモノを口に含んでいた。
「んっ…そ…なとこっ…きたな…ッ…」
「ひはなふなんはない(汚くなんかない)。」
空さんはそう言うと、強く吸い上げてきた。
「うあっ!! やめッ…ぁ…っ…」
シーツを握りしめ、与えられる快感を必死に受け止める。
「ほんほうにやめへほひいのは(本当にやめてほしいのか)?」
「しゃべ…ない…ッ…でっ…!!」
もう、空さんにされるがままで…俺はただ喘ぐことしかできなかった。
「んぁ…ッ…はっ…ゃ…」
「ひもひいはろ(気持ちいだろ)?」
そう聞かれても、頷くことしかできない。
「…もぉ…イッ…く…っ…」
弱弱しくそう告げれば、先端を軽く噛まれた。
「あぁっ!!」
「…っ…」
空さんの口の中に欲を吐き出し、脱力してベッドに沈む。
「はぁっ…は…ッ…」
息を整えようと必死に呼吸していると、下の方から「コクン」となにかを飲み込んだ音がした。
「…ぇ…」
「ん?」
まさかとは思うけど…
「どうした?」
「ぃ、今…飲みました?」
俺の質問に、空さんは何食わぬ顔で頷いた。
「なにやってるんですか!?」
「なんだよ、普通だろ。」
驚いてる俺が面白いのか、空さんは笑いながらそう言った。
「汚いじゃないですかっ!! シャワーも浴びてないのに…」
「お前の味がしてうまかったよ。」
その言葉に、顔に熱が集中していくのがわかる。
