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恋ばか

第4章 ~好きな人~

「……」

(ここは…?)

白い天井が目に映る。

(そうか…保健室だ…)

服は着ている。
境が着せてくれたようだ。

起き上がろうとして、下半身に激痛が走った。

「っ!!?」

あまりの痛みに起き上がれず、再び寝転ぶ。

これほどまでに下半身が痛む理由は、やはり、先ほどの無理な行為のせいだろう。

(…境とあんな事したなんて知ったら、亮はどう思うんだろう?
やっぱり、俺の事嫌いになるよな…?)

そう考えると涙が溢れてくる。

『誰とでもできるんだ?』

『そんな最低なヤツだとは思わなかった』

『見損なったよ』


別れを連想させる言葉が次々と浮かんでくる。

「くっ…亮…ッ…」

耐えきれずに泣いていると、「ガラッ」っと扉が開く音がした。

「留架…いる?」

(っ!! 亮…!?)

カーテンが閉まっていて亮の様子は見えないが、泣き声で俺がいる事を確信したようだ。

真っ直ぐこちらに向かってきて、カーテンを開けた。

「留架…泣いてるの?」

「っ……」

「どうしたの? 留架…?」

亮は優しく頭を撫でてくれた。
それだけで、気分が落ち着いてきた。

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