
恋ばか
第31章 ~おまけ~
「あんなに泣いたからこそ、今空さんと一緒に入れるんだって…そう思います。」
俺はゆっくりと空さんを振り返った。
「それに、泣いた分だけ空さんが幸せにしてくれるでしょ?」
俺の言葉に、空さんは優しく微笑んだ。
「いや、泣いた分以上幸せにしてやるよ。」
あぁ…やっぱり…
「期待してます。」
「おう。」
俺、この人のこと大好きだ━━━…
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~空SIDE~
「そういや、結崎って何者なんだ?」
「え?」
膝の上に乗っている春架にそう尋ねる。
「あいつ、男四人軽く寝かせたよな?」
「あぁ…」
今思い出しても、あれはすごいと思う。
「あいつ、空手と合気道をマスターしてるんですよ。」
「は?」
マジか…
「小さい頃から習ってたんで。」
「………」
どっちもマスターしていれば、あれくらい軽いか。
「空さん、どうしたんですか?」
「…いや…」
あいつは怒らせないようにしよう…
そう心に決めた俺だった。
~END~
