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「別にい…」

「早く退院しないと、お前とベタベタできないだろ？」

「っ!!///」

おっ…臣の顔が赤くなった。

「お前、顔赤いぞ。」

「…………」

まぁ…俺は普段こんなこと言わないしな。

「はぁ…今すぐ押し倒したい…」

「ん？　なんか言ったか？」

臣がなにを言ったのか、聞き取れなかった。

「なんでもない。」

「？　そうか？」

なんか変なこと言われた気がするが、気にしないでおこう。

「ところで…この写真の奴、誰なんだろうな？」

空から受け取った書類に目を落とす。

「空が言うには、向こうで留架が仲良くしてる奴らしいけど。

なんでそいつの周辺の人物を探さないといけないんだよ。」

一体、なんの目的があって…

「さあ？　でも、滅多にない留架の頼みだからな。」

確かに、留架に頼みごとをされたのなんていつ以来だろう。

「ま、この人は探しておくから。」

「あぁ…ありがとう。」

臣は書類を自分の鞄にしまうと、ギュッと俺の手を握ってきた。

「？？　なに？」

「……もう二度とこの手を離さないように。」

臣はそう言いながら、俺の手の甲にキスを落とした。

「っ…お前…そんな恥ずかしいことを平気で言うなよ。」

今度は俺の顔が赤くなる番だ。