
恋ばか
第35章 ~おまけ2~
「そ、そうなの?」
「「「当たり前だろ!!!」」」
はぁ…どうして俺の恋人は…
「ふふふ。」
「留架?」
なんでも真に受けてしまう、ちょっと抜けてるところがある恋人だけど…
「!!」
亮の首に腕を回し、短いキスをした。
「俺が亮以外と寝るわけないだろ?」
「留架…」
そんなこと、考えただけで吐き気がする。
「それに、春架だって冗談で言ってるに決まってるでしょ?」
「そっか。 そうだ…」
「ん? 半分本気だったよ?」
「「「は?」」」
空に後ろから抱きしめられながら、春架は満面の笑みでそう言った。
「人生で一回くらいは、体験してみたいなと思ってさ。」
「春架…」
「「はぁ…」」
我が弟ながら、なんというか…その…
「へへへ。」
ほんと、可愛い。
「空以外の人間と、エッチできるの?」
「ん~…兄ちゃんと境兄ちゃんだったら平気だと思う。」
そ、そうですか。
「…春架。」
「? なんですか、空さん。」
あ、ヤバい。
空が怒ってる。
「んっ!?」
「「…………」」
あぁ~…出て行った方がいいですか?
巻き込まれるのが怖い。
「俺以外の人間とセックスできないようにしてやるよ。」
「え、んんっ!!?」
「にゃ?」
空と春架がキスしているところを、鏡夜は首を傾げながら見ている。
