恋ばか
第35章 ~おまけ2~
「浮気なんてしないし、させないよ。」
「え?」
亮の言葉に、カズも同調した。
「だな。」
「ちょっ…」
え? なにこの状況。
二人して押し倒されてるんですけど…
「わ、わかったから、どい…んっ!?」
「ちょ、お…んっ!!」
ええ!!?
ちょ、リチャードいるんだけど!!
「んんっ…りょ、待っ…」
「おい、やめっ…」
あ、ヤバい。
流されそう。
「ふぅ…ッ…はっ…」
「ん…っ…ぅ…」
っていうか、幼馴染二人して、なにしてんだよ!!
「~っ!!」
「おっと。」
理性を失うギリギリのところで、亮を突き飛ばした。
「…っ…バカ…」
第一、一番まずいのは…
「留架…恋人いたの?」
「………」
リチャードに、亮の存在を知られてしまったこと。
「え? 留架、話してなかったの?」
「………うん……」
亮が恋人であることを教えなかった理由。
それは…
「ふーん…この人がね…」
「言っとくけど、亮は渡さないからね。」
リチャードは、人の恋人を取るのが大好きなのだ。
男だろうと、女だろうと。
「え? どういうこと?」
「ええ~…彼、俺の好みなのに。」
「「は?」」
だから、リチャードに知られたくなかったのに。