恋ばか
第35章 ~おまけ2~
「っていうか、その…なにも思わないの?
俺の気持ち知って…」
「うん。」
大変申し訳ないけど、なにも思わない。
三神にも大変失礼だと思うけどね。
「留架…お前、そんなはっきり…」
「へへへ。」
俺にとって、リチャードは従兄弟以外の何者でもないのだ。
「ごめんね? 俺、亮以外の人に興味ないから。」
「…………」
ま、俺がそこまで驚かないのは、薄々気づいていたからかもしれない。
っていうか、そもそも血が繋がってるし。
いかんいかん。
「はぁ…日本に来て早々失恋とか…」
「まだまだこれからでしょ。 俺よりもいい人は、世の中にたくさんいるよ。」
リチャードは、その存在に気づいてないだけ。
「………ま、俺は諦めないけど。」
「他に好きな人探した方が早いと思うけどな…」
亮に気がいかないなら、なんでもいいよ。
「あ、留架。」
「ん?」
次の瞬間、亮の口からはとんでもない言葉が。
「結婚式挙げるから、予定空けといてね。」
「「……………はぁ!!?」」
結婚式…
うん。
めでたいね。
挙げるってなにさ!!?