
恋ばか
第37章 ~お慕い申し上げます~
「はっ…は…ぁ…ッ…」
達した解放感から…身体が震えてる。
「はぁっ…」
こんな…こんなセックスは、知らない。
「………晃一…」
━━━━━━━━━━━
「あ、三神~…どこ行ってたの?」
「…少し…外の方に…」
ニック様に抱かれていました。
なんて、言えない…
「ふーん…そっか…」
「すみません…なにか、御用でしたか?」
あ、ちなみにですが…
あの後、二度ほどしてしまいました。
「ちょっとね、頼みたい仕事があってさ。」
「なんでしょうか?」
全然、身体の熱が治まらなくて…
本能のまま、ニック様にすがってしまいました。
「これなんだけど…」
「あぁ…この資料でしたら、既に手配済みですよ。」
「さすが。」
なんたる失態。
まさか、自分があんなに…
「っ…」
「三神? どうしたの?」
思い出すだけで、身体の奥が疼く。
「なんでもありません。」
「? そう?」
自分がこんな人間だったなんて…知らなかった。
