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恋ばか

第6章 ~お風呂~

ー30分後ー
「ふぅ~お腹いっぱい…」

「おいしかった?」

「うん。 すごい美味しかった。」

満面の笑みで亮の問いに答えた。

「よかった。」

俺の答えを聞いて、亮は満足そうに笑った。


ーあの後、食堂に行ったら学食並みに広くて驚いたけど、出てきた料理にさらに驚いた。
どれも、高級料理店に行かないと食べられないような物ばかりで…

(毎日、カップラーメンとか食べてた自分がバカみたい…)

久しぶりのおいしい料理だからか、出てきた物をあっという間にたいらげてしまった。

食べている間中、黒澤さんの冷たい視線が気になったけど…

「…黒澤。」

亮の声で我に返る。

(ヤベ…自分の世界に入ってた…)

「はい、なんでしょうか?」

黒澤さんが笑顔で亮のそばに立つ。
その目はまるで愛おしいものを見るような目で…

(…なんだ? この気持ち…)

胸の中がモヤモヤする…

「よし。 留架、お風呂入ろ?」

「へ? あ、わかった。」

挙動不審な俺の態度に、亮は不思議そうな顔をしたが、すぐに笑顔に戻った。

「行こう?」

そう言い、俺の手を引いて歩き出した。

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