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恋ばか

第7章 ~甘い二人~

~留架SIDE~
「う…ん…?」

口の中に冷たい物が流れ込んできて、それを飲み込んだ拍子に目を覚ました。
目を開けると亮の顔が目の前にあり、驚いて勢いよく起き上がる。

「っ亮!? 何して…」

「見てわかるでしょ? 脱水症状起こしてるから、水飲ませたの。」

そう言いながら、水の入ったペットボトルを見せてきた。

(なんで口移しなんかで…)

「もっと飲む? 喉乾いたでしょ?」

亮がペットボトルを差し出しながらそう言ってきた。

確かに、長時間風呂に入っていたせいか喉がカラカラだった。

黙って頷き、ペットボトルを受け取ろうと手を伸ばす。

「俺が飲ませてあげるよ。」

「へ?」

亮は水を口に含むと、俺を押し倒してきた。

「ちょっ、それくらい自分ででき…んっ!!」

亮は自分のもので俺の口を塞ぐと、水を流し込んできた。

冷たい水が一気に口内に流れ込んできて、飲み込むしか術がなかった。

「んんっ…っふ…ぅ…」

口の端から飲み込みきれなかった水が頬を伝って流れる。

水を飲み終わっても、亮はキスを止めようとせず、俺の口をこじ開け舌を絡めてきた。

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