テキストサイズ

恋ばか

第8章 ~親友、そして再会~

「わかりました。 負けませんから。」

「おい!! 臣…」

すると、二人はようやくこちらを向いた。

「何か問題でもある?」

「あるよ!! ありまくり!!」

平気な顔でそんな事を聞いてきた。

「じゃあ、なに?」

「…腰、痛いんですけど?」

恥ずかしいので少し小声になった。
しかし、亮はそんなの平気だよとでもいうような顔で言ってきた。

「大丈夫。 腰痛なんて忘れるぐらい気持ちよくするから。」

「なっ…///」

…完敗。

境も黒澤さんと言い合っていた。

「境様もなにか?」

「あるに決まってんだろ!!」

すると、黒澤さんは顔をキスできる距離まで近づけた。

「何ですか?」

「い、いや…その…心の準備…とか?」

急に顔を近づけられて、境は耳まで真っ赤だった。

「大丈夫ですよ。 夜まではあと、12時間弱あります。 心の準備はその間にできますよ。」

「で、でも…」

引き下がれないのか、境は言葉を濁した。

「…それに、今更待てと言われても無理です。 なんせ、4年間ずっと欲しかったものがやっと手に入ったんですからね。」

「…っ///」

…こちらも完敗。

結局、勝負はする事になってしまった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ