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さくらさく

第2章 1

*祐樹dise*

ザァァァッ…

シャワーの音が聞こえる。

そういえば、今日のさくら変だった。

いつもは自分から誘ったりしないのに…

何か悩み事でもあんのかな?

俺も彼氏だし?

相談出来ることなら、してほしい。

まぁさくらは恥ずかしがり屋だからな♪

そんなとこもかわいいけど。

がちゃ…

さくらが風呂から上がったみたいだ。

ちゃんと服着てるけど、濡れた髪やピンク色に染まった頬がなんだかエロい。

「祐樹はお風呂入らないの?」

「まだいいや。もう時間も遅いから、さくら送ったら入るよ。」

「そう?なんか祐樹私ばっか優先してない?」

「えー、そらそうだよ。だってさくらは俺の大事な彼女だもん。」

そういうと、さくらの顔が赤くなった。

「あ、照れた?」

「照れてないっっ」

「照れた顔もかわいいよ♪」

カァァァッ

もっと赤くなった。

ほんとかわいいな。

「かわいくなんかないッッ!!///」

「かわいいよ、じゅーぶん。」

「私なんかより、奈々ちゃんのがかわいい…」

「あぁ、酒井もかわいいよな。かわいいってか、綺麗?」

「…」

急に黙り込んだ。

「祐樹、それ本気で言ってる?」

「は?」

「やっぱり祐樹も奈々ちゃんみたいな子が好み?」

まさか、これは…

「さくら、ヤキモチ?」

かあっ

また赤くなったー…。

相変わらず、わかりやすいな。

「違うよ。酒井は、綺麗って思うだけ。俺の好みはさくらだよ。」

「…そ、ならいい。」

「だいいち、そんな事言ったら、日向にぼこられる。」

「そーだね!日向くん怖いもんねー!」

やっと笑った。

よかったよかった

「さくらは笑ってなきゃダメだよ。
俺のそばでずっと笑ってろよ。」

「…うんっ」

一瞬固まったように見えたけど…気のせいか?

「さっ!そろそろ帰ろっか!」

「そうだな。さくらの親父さん過保護だからな。」

「うんっ。祐樹といっしょー。」

「はぁ!?俺過保護!?」

「過保護だよ~」

こんなバカな事を繰り返しながら、さくらの家まで送った。




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