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さくらさく

第4章  3

『…っ、死ぬんだろ?』

ドクン、ドクンドクン、

私の鼓動がまたはやくなる。

やっぱりわかってたんだ?

「…ごめんなさい。私、言えなかった。ゆ、きに言ったら嫌われるって思って、…っ。っく。ごめんなさい、こんな私、やだ、よね…」

向こうからも泣いてる声がする。

…泣いてる?

人前で絶対に泣かないのに、

私のために泣いてるの?

「…別れよ。」

『…は?』

「バレても別れたくなかった。だけど、やっぱりダメだよ…。私じゃ…幸せになれないし、できない…」

『バカじゃねえの。』

ばたんっ

『今から来るから。待ってろよ?逃げんなよ、さくら。』

プッーーーツー…

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