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さくらさく

第7章  6*祐樹の過去1st*


俺は来た道をがむしゃらに走った。

『雄一』

あれは父さんの名前。

父さんは…女の人と会ってるんだね。

「…くっ」

だめだ

俺が泣いちゃだめだ。

バタンッ!!

「あら、祐樹おかえり。」

母さんは笑顔で俺を迎えた。

「はぁっ、はぁ…」

「そんなに急いだの?父さんはまだよ。」

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