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どらくえ3

第4章 レーベ村

次に俺達は長旅に備えて装備を整えることにした。

幸い魔物達を倒して集めたゴールドはそこそこある。
まずは食糧だ。

腹が減ってはいくさは出来ぬ。

俺達はなるべく軽くて日持ちのする干し肉、干し魚、パン等を買い込んだ。

それからまだ残りはあったが薬草や毒消し草も買い足した。

アリアハンから出るんだ。
十分に備えておきたい。

残ったゴールドで武器や防具を見ることにした。

お買い得品の中古のヤリ等が並んだ小さな店に入ると無愛想なオヤジが店番をしていた。

「アベル、敵も手強くなってくるから防具を揃えよう」

イースがそう言って鎧や盾を手にとる。

「これ合わせてみろよ。」
イースが手渡したのは皮の鎧、皮の盾、皮の帽子の皮3点セット。

―イースには悪いけど、地味だな…。

「アベル…地味だと思っただろ?」

―図星!?

「いや、ん、まあ…」

思わず口ごもる。

「じゃあ、こっちにしたら?アベル」

リサが広げて見せたのは、色とりどりの…

ステテコパンツ。

「リサ、お前なー!ただ笑いたいだけだろっ?」

「何よー?男だったらパンツいっちょで勝負しなさいよっ!」

「意味わからんわっ!」

「じゃあ、Tバック?」

「なんで生地が少なくなるんだよっ!」

「…アベル、その突っ込みでいいのか?」

結局、皮3点セットになってしまった。

装備してみると、軽くて体によく馴染み、見た目よりもいい物だということがわかった。

「…いいな。これ」

「だろ?だから言ったんだよ。」

「ステテコは~?」

リサはつまらなそうだ。

ムタイはというと、ひたすら酒を入れるひょうたんを物色しているのだった。

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